2012年1月31日(火)
歴史上の人物のイメージは、時代背景やベストセラーの本などに左右されます。戦前は、足利尊氏は逆賊で楠木正成は大忠臣、坂本龍馬のイメージは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の影響が大です。今年の大河ドラマ「平清盛」の登場人物は、源氏も平氏も吉川英治の「新・平家物語」の影響が僕にはかなりありました。そうしてみると、今回の大河ドラマはかなりイメージが違っていて、最初は戸惑いましたが、考えてみると人物像なんてのは想像でしかないので、ま、これもありかって感じで見ています。それよりも最初から面白いなと思ったのが、テーマミュージックに「梁塵秘抄」の「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん」が使われていることでした。梁塵秘抄は後白河法皇が、当時の流行歌である「今様」を編集したものです。「子どもは無邪気で、遊ぶために生れてきたみたいだ」と、大人が羨ましがっている光景を歌ったものでしょうか。でもこの「遊び」っていいですね。観音様がおやさしく感じるのは、衆生を救うのにこの娑婆世界に「遊びに」来る感覚でいらっしゃっているからだそうです。適度な緊張感を持ちながら、それでいて悠々とまるで遊んでいるような感じで生きていけたら幸せだと思います。一切衆生がそんな風に過ごせていけたら、僕たちカウンセラーは失業でしょうけどね。
