歴史か現実か?

2010年8月15日(日)

毎年この時期になると、一番目立つのが戦争特集です。太平洋戦争を風化させてはならない、その通りだと思います。しかし残念ながら、戦争体験がある日本人が戦後65年たった現在、どんどんいなくなってしまっています。いつから第二次世界大戦は「現実」ではなくて「歴史」になっていくのでしょうか。戦後の生まれで、戦争体験がまるっきりない僕としては、もうすでに歴史になってしまっています。我が家の仏間には、父の兄が沖縄で戦死した遺影がありますし、亡父も半年ほどだと聞いていますが海軍少尉で戦争を体験していますし、いまだ元気な母も終戦時には20歳で記憶は鮮明に残っているそうです。まわりに戦争の影が染み付いている我が家でさえ歴史になっているということは、大半の日本人にとって実体験がない歴史に移りつつあるのでしょうね。戦争を風化させないことについてはもちろん大賛成です。そしてその「戦争」は全ての戦争、つまり日清日露戦争も第一次世界大戦も戊辰戦争も、全ての戦争を風化させてはいけないのだと思います。日航機事故から25年、遺族にとってはその方が戦争体験があったかどうかにかかわらず、戦争よりも事故の方が「現実」なのではないでしょうか。しかし一般の人にとっては、四半世紀前の出来事は、歴史になってしまっています。歴史か現実か、毎年お盆になると考えさせられることです。

カウンセラー田中の徒然Blog

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